報告 | |
私は もともと立ち会い分娩をするつもりは無かった。だが、妻の強い要望に応える形で、どちらかというと渋々の立ち会い分娩承諾だった。そのはずだったものの、廊下で待っている今、こんなに素敵な体験・素晴らしい時間を共に体験する機会をくれた妻に深く感謝している。 事後処理が行われる これからの30分間、私は赤ん坊の誕生報告を出すことにした。ただ、ここで問題になったのは時刻。今は早朝の5時である。この時間に直接報告を出せる人となると、自ずと限られてくる。 ただ、時間帯に限らず、まず最初に報告を出すべき人は既に決まっていた。合格・結婚・妊娠といった、重要・重大な報告は 誰を差し置いても、まず この人に、という人物。山形に住む、私の心友である。流石に早朝の報告というのは考えものだったのだが、これが逆の立場だったらどうかを考えた。彼に子供が生まれたとして、その報告を朝5時に私にしてきた場合、私は どう思うか -。私なら「嬉しい!」と感じる。ならば、彼も そう思ってくれるはず。迷わずに報告のeメイルを彼の携帯電話宛に出した。 続いては義兄。彼には電話。電話での第一声を何にするかは事前に決めていた。電話をかけたところ、当然のことではあるが、相当に寝ボケた声で出てきた。そこに私からの第一声「おめでとうございます、女の子ですよ」すると義兄の寝ボケが一気に吹き飛んだらしく。一瞬にして声も口調も いつもの彼に戻っていた。早速 今日の午後に来てくれるとのことで、会えるのを楽しみにしているとのことだった。 この時間帯、最後はマミー。電話にするかPHS宛のeメイルにするかで迷ったのだが・・・とりあえずeメイルにした。が、eメイルを送信して数分後、やっぱり電話の方が良かったかなと思い、電話をかけてみた。そうしたところ、今まさにeメイルの返事を書いている最中とのことで。猛烈に喜んでくれていた。 マミーとの電話が終わったら、1通のeメイルが届いていた。心友からだった。あの野郎・・・嬉しいことを書いてきやがって・・・。祝電(?)の第1弾だった。外は いつの間にか明るくなっていた。 |
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