早速の面会者

 午前中、足かけ4時間半寝たことになるのだが、目覚めは・・・ぼちぼち。乾燥モードが終わった洗濯物を干し終わったところで、電話が鳴った。ビデオレンタル店勤務時代の、私の後輩からだった。eメイルでの祝電が多い中、電話という手法を敢えて選ぶあたり、彼らしい。嬉しい祝電(?)だった。

 準備をし、家を出発。夜中とは違い、外は明るく、交通量も多い。ただ、気持ちに余裕は あったため、事故の心配は無い。

 病院に着き、妻の部屋に入ったら、妻と赤ん坊が出迎えてくれた。妻の産後の経過は良好のようである。時々 助産師が検診に来る以外は親子水入らずの時間だった。正直なところ、私には まだ自分が父親になったという実感がない。だが、昨日までは いなかった新しい命が目の前にある。これは紛れもない事実である。この赤ん坊を見ながら、私は不思議な感覚にとらわれた。

 さて、妻が これから授乳しようとした瞬間、扉をノックする音が聞こえた。祖父になったばかりの義父と、伯父になったばかりの義兄だった。が、これから授乳ということで、お二方は一端 外で待機。折角はるばる来てくれたのに、まさに面会というタイミングでの待ちぼうけ。非常に気の毒に思った。が、赤ん坊が最優先ということで、了承してもらえたと思いたい。

 約30分後に授乳が終わったので、ロビーで待っている義父と義兄を呼びに行った。いよいよ祖父と孫娘、伯父と姪の面会である。義父の大喜びぶり、デレデレぶりが特に印象的だった。妻は義父に対して大きな親孝行ができたなと思った。義兄も不思議そうな表情で初姪のことを見ていた。不思議に思ってしまう心境、今の私になら理解できるような気がした。

 折角はるばる遠いところから来てくれて、30分も待つことになったものの、5分程度の面会で すぐに撤収するとのことで、ビックリしてしまった私。妻が機転を利かせ、その前にみんなで集合写真を撮ろうと言ってくれたので、記念撮影。赤ん坊を交えて初めての家族写真となった。惜しむらくは諸事情により、今日は義姉が来られなかったということか。
 
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